独身者しか想定してない?
PC WatchにクタタンことSCEI 久夛良木社長インタビューが掲載。
非常に興味深いのがここ。
たとえばSD(標準解像度)の映像を熟成させ、細かなディテールを復活させてHD映像へとアップコンバートするといったことも可能になります。コンテンツを収納するGigabit EthernetやRAIDを備えたネットワークストレージ“Cellストレージ”に収めます。いろいろな計画がありますが、Cellストレージは必ず提供するつもりです。
元データより高品質になるってのは新しいねぇ。
ただ、これって複数Cellが必要なわけで、それをどう「家庭」に持ってくるのかがわからん。
Cellを内蔵したBDレコーダってのは、まぁDVD/HDDレコーダの置き換えを狙ってるという線だろうとわかるんだけど、一般家庭にストレージやホームサーバはちょっと無理なのでは。「既存の何かを置き換え」ならやりやすいだろうけど「新規設置」となると、大多数の家庭で家計を握ってるであろう、女性 (母や妻) の理解を得るのはかなり難しいと思うが……。家庭にとって「必須である」っつーレベルまで行かないと、ストレージなんかは普及しないだろうなぁ。
冷蔵庫や洗濯機にCell搭載? でも家庭では「付加価値」より「価格」や「運用コスト (電気代とか)」が重要よ? GigabitEthernetケーブルを家中に張り巡らすの? とまぁ疑問点盛りだくさん。唯一あり得るなと思うのはCell搭載テレビぐらいか?
このままだと、自分で納得・理解して導入できる独身者や独り暮らしは上記のメリットを得られるけど、家庭に入った人たちはPS3単体で使用することになりかねんなぁ。クタタンの「家庭」って何を指してるんだろ。ほいほいと新規導入できるような「裕福な家庭」や「独身者」しか見てない気がするんだが。マスじゃなくてニッチな印象。
まぁなんだかんだ言っても、まだ第一弾のPS3自体が出てきてないし、展開方法はちゃんと考えてあるだろうと信じたいが。